鍼灸師として身を立てるべく日々勉強に励んでいる皆さん、次のような不安はありませんか?
⑴鍼灸師としての開業が目標だけど失敗するんじゃないだろうか?
⑵鍼灸師として高収入を取るには開業しかない?ほんとに開業すれば収入は高くなる?
⑶鍼灸師として勤務という形でずっとやっていっても大丈夫?
いかがですか?もしどれかに該当したらこの記事では
● 開業のリスクについて
● 開業での増収方法について
● 勤務を続けるときの働き方の具体例について
こういったことをご紹介していきますので自分にあった働き方は果たしてどれなのか?ぜひご参考にしてください。
独立開業する場合

まずは一度は目指す独立開業についてです。
何をどうすれば開業できるのかが漠然としているためそこを詰めないと夢や希望で終わってしまいがちですが、開業にあたって一番大事なことは施術の腕や開業資金の準備よりも的を得た正しい経営の知識です。
経営の観点が大事
経営の観点からみれば、開業して生き残るかどうかは施術の腕や準備資金とはほとんど関係ありません。毎月どんな人が何人来院すれば資金が回っていくか?そのためにはどこに店舗を出せばいいのか?そしてその場所で治療院を運営するのに必要な集客をするにはどうしていけばいいのか?こうしたことがあらかじめクリアになっていて具体的な計画をもってこそ開業して儲けることができるのです。
逆にこのような計画や見通しなく開業すればたちまち廃業の危機に直面するかもしれません。
しっかりと経営を学び計画とある程度の目途をもって開業すれば一年後には400~600万の年収になっていますが、これは開業者全体の20%程度です。繰り返しになりますが80%の人がこれ以下の収入である原因は、治療の勉強のみに力を注いて経営の勉強をしてこなかったからと言うことができます。
ですから独立開業を目指す人は、鍼灸の勉強は当たり前のこととしてマーケティングや集客をプラスアルファで勉強することが必須になってきます。
独立開業の時機はいつ?
経営の勉強をしていろんなことに目途をつけて独立といってもそれはいつごろなのか?という疑問を持たれた人もいると思いますので一つの目安をご紹介します。
鍼灸師の数は健康志向の時代ということもあり今なお増えています。ということは独立する人も以前より増加傾向にあると考えられます。そんな競争に勝ち抜くにはまずベースに経験が必要です。鍼灸の施術の場面で起こりえることはすべて経験してそれらにすべて対応できるくらいの腕が最低限必要です。
そして自分がそうなったかどうかを測る手段として注目してほしいのが実際に患者さんから指名を受けているかどうかです。今がどこかに勤務で働いていてそこで指名を受けられないようでは開業はおぼつかないでしょう。指名を複数の患者さんから受けているようであれば、あなたの施術のパフォーマンスは認められているということになります。
治療院に就職をする場合

独立開業に続いて鍼灸師として勤務するとどんな働き方でどれくらいの収入なのか見ていきます。
治療院への就職
鍼灸師が治療院に勤めた場合の収入は、年収でいうとおおむね350から450万円の間です。もちろん一口に治療院と言っても、メインの治療が整体か鍼治療かお灸か?などによってもポジションが変わるので収入も変って来ます。
また、来院される患者さんが高齢者中心か?スポーツ選手や学生さん中心か?などによっても鍼灸師のポジションが変るので収入は変って来ます。高収入を目指すなら鍼灸師が必ず必要でかつ数が足りていないようなところが良いでしょう。
勤務の場合は給与制ということになりますが、ほとんどは固定給となっているので毎月の収入が安定するので精神的にとても楽です。さらに長く働いて経験を積めば昇給していくことが多し、治療院になくてならない人になればその観点からも収入アップが見込めます。
歩合制で勤務するということ
固定給ばかりではなくて、給与形態の中には歩合制もあります。
治療院で歩合制を適用するケースでは患者さんから一か月に何回指名を受けたか?などが集計されてその数に応じて給与が増えたり減ったりします。指名を増やすには施術の腕はもちろんですがそれだけでは不足で、患者さんとの良好なコミュニケーションを取る能力も必要です。
腕はいいけど黙々と不愛想に施術する人と腕はそこそこだけどとても気持ちのいい受け応えをしてくれる人と、よほどの重症でもない限りは普通は後者が選ばれますからある意味人間性全部で勝負するという感じです。
歩合制の場合は指名を多数獲得するコツを覚えて馴染み客さんも増えて行けば固定給よりも年収は上がっていきます。
チェーン店の院長を目指す
治療院での勤務年数が増えて行き、経験も積み重ねて行けばチェーン店の院長になるチャンスがやってきます。これもまた収入アップの手段の一つです。
勤務とはいえ一つの店舗を任せてもらえるので独立開業に近いものがあります。違いは大きな組織だから福利厚生が完備していて、運営方法や集客方法なども手順がしっかり決まっているのでそれをきっちり守っていればいいから、独立開業に必須の経営知識は不要であり店舗運営が行き詰るようなことがあっても給与は保障されていることです。
それに、チェーン店の場合はすでに顧客がついていて軌道に載っていますから集客などでそれほど苦労するこはなく良い治療に専念していけば大丈夫です。
収入的には年収で500万以上を見込めますから魅力的です。院長となった後でさらなる増収を目指すなら、そこから先はやはり店の増収にリンクしますからそうなると雇われ院長に必要な技術や経験に加えて、独立開業の院長に必要なマーケティングや集客、人材育成におけるマネジメント能力を身に着けて行かねばなりません。
これは大きな組織から収入面の保障をもらいながら独立開業の勉強をしているようなものなので、独立を目指す人にはもってこいだし、ずっと勤務を希望する人にも収入アップの手段なので、院長になったあとは是非独立開業のつもりで働くことをおすすめします。
美容鍼灸いうフィールドで活動する

鍼灸師の活躍の場は治療院に留まらないのが現代です。
鍼灸師といえば肩痛や腰痛、全身の張りはどに効果的な治療をするのが相場でしたが、現在新たな活躍の場として注目を受けているのが美容鍼灸のフィールドです。
顔のシミやたるみをなんとかしたい、そういう女性の切実な願いに対応していたのは美容業界でしたがそれは化粧品などで外側から見えにくくする方法が中心でした。そんな中、美容鍼はからだの内側からシミやシワに働きかけて根治することもできる異色の方法として大きな効果を挙げるようになったのです。こうして今ではエステサロンや美容クリニックなどで美容鍼へのニーズは高くなっています。
さらに女性鍼灸師は希少価値があります。それはこの分野の顧客のほとんどは女性であり、女性特有の症状である生理痛や冷え症など、男性にはちょっと相談できないようなことも相談できてそういう悩みに向き合うことができるからです。
単に美容のことだけではなく、美容鍼を通してからだ全体の相談相手にもなることができるので今後大きく活躍できるフィールどと言えます。
まとめ

以上、独立開業にあたっての注意点と勤務する場合のいろんなパターンを見てきましたがいかがだったでしょうか?
まとめると
〇独立開業は経営を学ぶことが必須。知識と経験を蓄積してからにする。
〇勤務という形でもいろんな働き方ができる。
〇これまでには考えれれなかった業界でも鍼灸師のニーズが高まっている。
こうした点を十分に見据えて行けば自分にあった働き方、自分にあった活動のフィールドが必ず見つかると思います。日頃から問題意識をもって世の中の動き、鍼灸業界の動きをよくつかんでおくことがとても大事な時代になっていると言えるでしょう。