現代社会での生活はとても複雑で、仕事にしても座りっぱなしや立ちっぱなし、あるいは長時間運転や長時間にわらうPC操作など、どうしても体に無理をさせるシーンが多くなります。
その上、食生活も不規則で偏りがちで、いわゆる生活習慣病に陥りやすく、たくさんの人が慢性的に体調不良と言ってもいいくらいです。
この記事では鍼灸師の仕事内容と将来性について解説したいと思います。
鍼灸師の役割について

鍼灸師の役割はそんな現代社会の中で段々重みをましているように思います。
というのも、鍼灸師の施術は東洋医学に基づく「鍼(はり)」と「灸」による治療法で、多様な症状を自然治癒力を回復させることで改善に導くからです。
よく現代医学は悪化した部位を外科的に処置すると言われます。
もちろんあるレベルを越えて悪化すればそうするしかないのですが、そうなった原因を改善しなければまた同じ場所が罹患するかもしれません。
東洋医学の場合はなぜその部位が罹患したかを考え、今後そうならないように、からだが、みずからを維持管理する力を回復させるよう処置していきます。
その手段のひとつとして鍼灸があるのです。
現代医学で解決できない問題にアプローチできる

また病気ではないけれど何となく身体がだるい、腰やひざがずっと痛い、体調が悪いといった症状など、現代医学ではなかなか解決できないものに対しても、東洋医学に基づいたアプローチで効果を発揮することがよくあります。
体全体の血の流れ、水の流れ、気の流れという東洋医学で重視する要素をはりや灸で整えることによって可能になるとされています。
からだ全体の仕組みを整えることにアプローチすることで体調全体を回復させるのが鍼灸であると言えるでしょう。
したがって病気の症状が出る前に鍼灸治療を受けることで、人は病気になるリスクを減らすことができるとも考えられており、鍼灸は健康な身体を維持することができる「予防医学」としての役割も担っています。
ありがたいことに薬の服用と違って副作用がなく、子どもから高齢者まで、幅広い年代の人が安心して治療を受けることができます。
「はり師」「きゅう師」の国家資格はまさに国民生活に役立つ資格と言えるでしょう。
鍼灸の効能は幅広い分野で認められるようになった

最近で幅広い分野で鍼灸が活用されるようになりました。
たとえばスポーツ分野です。
ケガをした選手のリハビリをはじめ、痛みへの対応、疲労回復、コンディション調整などに鍼灸が効果を発揮しています。
はり師と灸師の資格をもった「スポーツトレーナー」も増えています。
需要の高まりが顕著なものとしては介護分野があります。
高齢者向け介護施設では鍼灸師の資格を持つアマネージャーが増えているのです。最近は訪問による施術を行う、いわゆる訪問鍼灸専門院といったお店も増えました。
さらには美容鍼灸院といった新たな分野での活躍なども見受けられるようになりました。
美容鍼灸は、顔のたるみやしわ、むくみ、肌荒れなどにも効能があります。
これらの症状を改善できることから女性向けのエステサロンなどでは鍼灸を使ったメニューが増えています。
これは新分野であり「美容鍼灸」として専門的に学べる養成学校まで登場し、医療サポートとしても注目を浴びています。
特に生後1ヵ月くらいから6歳くらいの子どもを対象とした小児鍼灸は、夜泣きやアトピーや小児ぜんそく、虚弱体質など、子ども特有の症状に対して改善に導いていきます。
まとめ
このように鍼灸の効能は幅広い分野で認められ多くの人がその恩恵にあずかるようになりました。
特にテレビなどでもよく鍼灸については話題になることも多く、ますますその役割は重みを増していくでしょう。
年収が低いとされている鍼灸師も、今後は新たな展望が見えてくると考えております。