治療院・クリニック開業の流れ|開業資金・経営方針・物件選びなどを学ぶ

治療院・クリニックの開業をしようと思えば、治療などの技術だけでなく経営スキルや事業計画なども必要になります。いままでの従業員の立場から経営者の立場になるためには、様々な経営スキルだけでなくマーケティングの知識なども必要になってきます。

開業を決めてもやることが多く、混乱してしまうかもしれません。そこで事前に開業までの流れ、何をやらないといけないのかを知っておくことでスムーズに開業することができますので、開業を決意してからオープンまでにやることを流れに沿って解説します。

自分に合った開業のスタイルを見極めよう

開院を予定している場所に、似たような業種の治療院が近くにある場合、チェックするのは、技術と宣伝方法と接客です。すばらしい技術、気持ちのよい接客、賢いよくできた宣伝や集患数をしているにも関わらず、流行っていない治療院があるようなら、よくよく考えてみることです。出した結論によっては、開院する場所の再検討をするのもひとつの判断です。

例えば競合他社が多い場合、多くの方が開業を敬遠しがちです。しかし、競合他社が多く存在するということはそれだけ魅力のある立地でかつ見込み顧客が多いとも考えられます。

ほかの院よりも魅力的な要素がありコンセプト設計をしたうえでマーケティングを運用できれば、十分に繁盛する可能性はあります。

他施設との差別化・コンセプト&ターゲット設計

開業するためには、準備の段階で勝敗が決まっているといっても過言でありません。競合他社と戦っても絶対に負けない、差別化を図りましょう。まずはどのようなサービス、症状に強い店舗なのか、どんな強味があるのかなど、しっかりと競合分析をしたうえでご自身の整骨院の特色を明確化しそれに合わせた戦略を立てることが大切です。

また、その差別化に対して理想の客層や自身が得意とする症状やサービスによって物件や場所を決めることが大切です。

例えば、ファミリー層が多くいる地域においては高齢者向けサービスを提供しても十分な効果は実感できません。長く経営を続けていくために、まずは開業段階の準備が成功を左右すると考えてください。

開業資金・運用資金を準備する

開業の最低限必要な資金

備品:10万円
テナントの敷金・礼金:20万円
物件の初期費用:30万円

当然これ以上にコストがかかることは十分に考えられます。このほかに経営が軌道に乗るまでの固定費・広告費・生活費が必要です。最低でも三か月分は用意しておきましょう。

月々の費用:一か月分
固定費:10万円
広告費:20万円
生活費:30万円
合計60万円×3か月分=180万円

つまり、開業資金と三か月分の費用を合わせて200万円以上は最低でもかかるということになります。もちろんこれは、テナントの家賃や月々の生活費が変われば変動しますので一度自分に当てはめて計算しましょう。

物件・立地を選ぶ

治療院やクリニックを経営するうえで、基本的には自宅開業か、土地を借りる・購入して建物を作るか、賃貸テナントの店舗を借りる、といった流れになります。クリニックの場合は土地を借りる・購入して建物を作るか、賃貸テナントの店舗を借りるのどちらかになるかと思います。

注意が必要なのは、賃貸物件の場合、治療院・クリニックなどで開業することが問題ないかということを、ちゃんと不動産屋を通じて家主に確認しておくことです。もしも確認せずに開業すると、貸主にばれて追い出されたケースもあります。

また、敷地内に看板を出していいかなどの環境についても確認しましょう。看板等が設置できないとすると顧客から場所が分かりにくいというデメリットになり、場所が分からないと電話確認に時間をが取られたり、遅刻してしまって予約枠の時間が無駄になってしまいます。電話がかかってきたときに、○○の隣です。など、有名な建物の隣だったり向かいだったりすると、説明がしやすくて理想的です。

さらに立地が悪そうに見えても、意外と顧客が集まるということもあり得ます。例えば近くの施設が人気で、その関係で知ってもらう可能性が高い・子供の待ち時間で利用してもらう、などのケースもあります。

初期費用をおさえた自宅開業

自宅開業の一番のメリットは家賃や初期費用がない点です。ただし、反対にデメリットもあります。自宅院だと、治療院に見えないというのもありますし、そもそも治療院・クリニックという特性上、どうしても敬遠される可能性が高まってしまいます。

物件を借りて開院する

テナントを借りるメリットは希望のエリアに出店できることです。ただし、どうしても契約金や敷金などの固定費、運用費用が必要となるため、ある程度まとまった開業資金や運用資金が必要です。

また、ある程度内装はは自由にいじれますが度が過ぎた内装は大家さんの許可が必要ですし、万が一院を引っ越したりするとなった場合はすべて最初の状態に戻さないといけないのでコストがかかってしまう可能性もあります。

物件探しには縁もある

ここだ!と思える物件は、縁も大切にしたいところです。人との出会いの縁があるように、物件にも縁はあります。理想とする物件を見つけて、たとえ借りられなかったとしても、自身にとってふさわしい場所はまた現れます。もちろん、ここで出したい!という強い気持ちがあれば、資金を集めて借りるのも良いでしょう。とにかくここで出すんだ!との思いから、決心することも大切です。

テナントの立地は、良いに越したことはないです。でも、良い立地だと賃料が高くなります。基本的に家賃はできるだけ安く抑えたいところですので、妥協が必要になります。

駐車場などの環境も必要

地域密着で近隣の顧客だけを狙うなら駅前である必要はありませんが、その場合駐車場は必須になります。特に地方の場合は必ず広めの駐車場がないと経営に影響が出がちです。

都市部での開業や、対象顧客を絞り込んで広く顧客を集めようと言う場合は電車で通院する方も多くなるので駅の近くである方が有利です。逆に高齢者などの足腰の弱い人を集めたい場合は距離は重要です。

ゆずれないポイントを把握しておく

いずれにしても物件を探すときは、根気も必要となります。なかなか理想とする物件にめぐりあえないこともあるでしょう。それは、一ヶ月先かもしれないし、半年後かもしれません。

おさえておきたいのは、自身のゆずれないところは妥協しないことです。早く始めたい気持ちから焦って妥協だらけの物件と契約しても、後で後悔してしまうでしょう。それよりも妥協点は気にならない、または、自身でなんとかできるレベルの物件を根気よく探したほうが、結果的に最高の決断になります。

一度契約したら破棄するのは難しいです。できたとしても、多くの場合は違約金が発生します。慎重さと縁を持って決断しましょう。

内装の整備・備品を購入する

店舗を決めたら、次は内装と備品の購入です。特に備品として最低限必要なのが、治療ベッドと、机とイスで、ベッドは安いものなら1万円くらいからあります。

あと、机と枕カバー。枕カバーはバスタオルなどを使うとすぐに一人ずつ交換できるので衛生的です。ここまでなら、せいぜい5万円以下でそろえることが可能です。ほかに必要なものがあれば、その都度買い足しましょう。

あと、看板なども用意する必要がありますが、ネットの通販で買えば二万円以下で十分購入できます。強いて言うなら、木製の看板は屋外に置くとすぐぼろぼろになるため金属製のフレームの物をオススメします。

備品購入時のおおよその値段

机:4000円
折りたたみ机:2000円
パイプイス2個:2000円
丸イス:1600円
棚:3000円
ベッド・マット:18000円
傘立て:1000円
書籍入れ:800円
枕:600円
バスタオル3枚:1200円
カーテン:2000円
物干し:3000円
荷物を入れるためのコンテナ:1000円
看板:10000円
合計:5万円弱くらい
※カーテンと物干しは待合用スペースを作るための間仕切りに使用

場合によっては必要機器
Square端末、楽天スマートペイ端末、ポスレジ、レセコン

あれば必要なもの
ラミネーター、プリンター、パソコン

開業の届け出を出す

物件が決まれば、税務署と保健所に各種届け出を行います。

施術所開設届

開設届は、開設後10日以内に必要添付書類と合わせて管轄の保健所に提出します。書類の不足や不備があれば、その日に届出ができないこともあります。

【必要書類】

  • 開設届
  • 施術所の平面図
  • 施術所の周辺図 ※賃貸の場合は、店舗賃貸契約書の写しが必要な場合もあります
  • 柔道整復師免許証の原本と写し
  • 本人確認できる書類(運転免許証・パスポートなど)など

※法人開設の場合は登記簿謄本の写しが必要です

必要書類は自治体によって異なることがありますので、事前に保健所に問い合わせ、必要な提出書類の確認しておくと良いでしょう。

受領委任の取り扱いに関わる申し出

保険請求を行う場合は、開設届を提出した後に管轄の地方厚生局への届出が必要です。受領委任取り扱いの届出が受理された日から保険を取り扱えるようになりますが、不備のある場合は保険請求のできない施術をしてしまう可能性もあります。そのため開業届提出の際に保健所の受理印をもらっているかなど、漏れがないことを確認しましょう。

【必要書類】

  • 確約書(様式第1号)
  • 柔道整復施術療養費の受領委任の取扱に係る届け出(様式第2号)
  • 実務経験期間証明書
  • 施術管理者研修修了証の写し
  • 保健所開設届の写し(※保健所の受理印のあるもの)
  • 施術管理者の柔道整復師免許証の写し など

共済番号の取得

国家公務員・地方公務員・防衛省関係の保険を取り扱うには共済番号の取得が必要です。対象となる管轄機関に必要書類を揃えて申請しましょう。

税務署への届け出

個人事業主として開業する場合は、開業する地域の所轄する税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出する必要があります。事業の開始の事実があった日から1月以内に提出するよう定められていますので、こちらも忘れずに届を出しましょう。

労災保険

開業する整骨院や接骨院で労災保険を取り扱うためには、管轄の都道府県労働局に必要な書類を提出して、局長による指定を受ける必要があります。

【必要書類】

  • 申出書(様式第1号)
  • 確約書
  • 指定・指名機関登録(変更)報告書
  • 開設届
  • 施術所の平面図
  • 施術所の周辺図
  • 柔道整復師免許証の写し

これらの書類作成には時間がかかる場合がありますので、できるだけ早めに準備しておくことをおすすめいたします。

電話回線・ネット回線を準備する

現在ではスマホさえあればなんとかはなりますが、できれば予約の確認や各種作業などのために、治療院用のPCと、インターネットが繋がるネット回線環境を用意します。

また、各種問い合わせについては携帯電話でもいいかなと考えがちですが、必ず固定電話を引く必要があります。チラシを新聞折込みするとき、チラシに固定電話の記載がないと折り込めないという規則がありますし、何より見込み顧客からすると固定番号のほうが信用度が高いです。

固定電話を引いたら、すべて携帯電話に転送されるよう設定することも可能で、外出中でも患者さんからの予約や連絡は基本的に電話で行うことになります。ただし、一人治療院の場合は基本的にすぐに電話には出られません。

携帯電話に転送するので、固定電話はテナントのほうではなく自宅に設置しても問題ありません。

ホームページを作成する

ホームページは院を宣伝するための強力なPR媒体になります。現在は治療院に行く前に、ホームページを確認してから来院する患者さんも多く、集客の受け皿としての側面も持っています。それだけに、ホームページを作っておくと、患者さんも安心するでしょう。

しっかりと反応率が高いホームページを準備するためにはできるだけ自作ではなく、時間をかけて、院のコンセプトを理解したうえでサイトを作ってくれる業者さんを探しましょう。

掲載スペースを気にせず情報を伝えられる

ホームページのメリットは、なんといっても、伝えたいメッセージをほぼ伝えられることです。チラシや看板は書くスペースが決まっているため、すべてを伝えることは難しいです。チラシで患者さんの声を五人分しか書けなくても、ホームページなら200枚でも掲載することは可能です。

患者さんに伝えたいことをすべて伝えられるのは、大きなメリットです。最低限、ホームページに盛り込みたい項目は、五つあります。

・メニュー料金
・院へのアクセス
・患者さんの声
・プロフィール
・電話番号、営業時間などの院情報

ホームページを作るのは専門の知識が無いと苦労すると思わせるかもしれませんが、直感的な操作で簡単に作れるサイトも沢山あります。

例えば、JimdoやWix、アメーバオウンドなどのホームページ作成サイトは、必要な項目を入力していくだけで完成します。現在は、昔に比べると自分でホームページを作れます。ただし、競合他社と戦うためには魅力的なサイト作りが必要なのでできるだけプロのデザイナーに依頼しましょう。

ホームページの周知

たくさんの人にホームページの存在を知らせるためにも、チラシや名刺にホームページのアドレスを印刷したり、ブログにリンクを貼ったりすることが大切です。ホームページは、治療院の顔となります。ネット上で患者さんに会うのです。ネットの先に人がいます。わかりやすく見やすいことを意識して患者さんを迎えましょう。

マイビジネスのアカウントを作成する

Googleマイビジネスとは、無料で店舗情報を登録でき、Google検索やマップ上でわかりやすく表示させることができるツールで、今や生活に欠かせないGoogleマップに掲載されると考えると集客のためには必須の媒体といえます。

Googleマイビジネスを利用するにはGmailアカウントの発行が必須となるため、登録を先に済ませておく必要があります。また、管理する予定のビジネス情報が既にGoogle検索やGoogleマップ上で表示されていないかを確認しましょう。

既にビジネス情報が作成されていた場合は、「ビジネス情報のオーナー確認」を済ませると管理を開始することができます。

Googleマイビジネスの登録方法は以下の通りです。
  1. 「Googleマイビジネス」にアクセス
  2. ビジネス名の入力
  3. ビジネスカテゴリの選択
  4. 店舗住所の入力
  5. Googleマップでマーカーを配置する
  6. ナレッジパネルに表示する情報の入力

まとめ

開業準備をするにも、何から手を付けたらいいか悩んでしまいますよね。本記事で紹介した、開業手順を参考に、開業準備に役立ててみてはいかがでしょうか。また、もしも開業で不安がある、導いてくれる存在が欲しい…という場合は、ヒゴワンに相談してみてはいかがでしょうか。

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